【旅ブログ】韓国|shinomu

【旅ブログ】韓国|shinomu

旅の動機

 

日本から一番近い国なのに全く知らなかった国。どんなところか、とりあえず一度飛び込んじゃえ!というワクワク心。

Episode.1

手招きおばあちゃん

 

ーー確かに韓国って日本から近いのに行ったことない人も結構いますよね。

shinomu:そうなんですよ。実際私自身も一番初めに韓国に行った時は、どんなところか、まずは一度飛び込んじゃえ!という、勢いだけだった気がします。


ーーもしかしたらニュースで流れるネガティブなイメージが先行してることも影響しているのかもしれませんね。

shinomu:私は実際に韓国へ行ってみて、現地の人たちと接するなかで、韓国のことがとても好きになりましたね!まず印象に残っている出会いは初めてソウルへ一人旅した時のことです。有名な南大門広場へ韓国の伝統布である”ポシャギ”を買いに行ったのですが、小さなお店がぎっしりと立ち並ぶ市場で完全に迷子になってしまいました。途方に暮れていた私に、目の前の小さなお店から一人の小柄なおばあちゃんが笑顔で私に向かって手招きしてくれました。その笑顔に誘われて、おばあちゃんのお店に入ってみると小さな動物のキーホルダーがたくさん売られていました。


ーー海外だと困っているとき必ず誰かが声をかけてくれますよね!

shinomu:実は私、この旅で、勉強し始めたばかりの韓国語を話したくて話したくて仕方なかったのですが、ずーっと失敗続きで、心が折れかけていたんです。というのも韓国では英語が話せる人が多くて、私のことが外国人だとわかるとすぐに英語で話されてしまうんです。でも、可愛い動物のキーホルダーと、おばあちゃんの笑顔に勇気が出て、思い切って、「これは、馬ですか?」と、たどたどしい韓国語で話しかけてみたら優しく「これは、馬」「これは、犬」「これは、ウサギ」・・と、動物ひとつひとつを手にとり、ゆっくり、韓国語で全ての動物の名前を教えてくれました!10分以上も、私の片言韓国語につきあって下さり、更に、私の目を見て、ニコニコしながら「韓国語、上手だねえ」って誉めてくださったんです。


ーーおばあちゃんも自分の国の言葉を一生懸命使ってくれたことが嬉しかったのかもしれないですね。

shinomu:本当は、キーホルダーを買うつもりはなかったのですが、ここまでお相手して下さったことに、小さなお礼の意味を込めて、1,000ウォン(日本円で100円弱)のキーホルダーを買わせていただいたら、ゆっくりゆっくり、透明なビニールに入れて、更にそれを可愛らしいデザインの紙袋に入れて、キラキラ光る小さなリボンで留めて、手渡して下さりました。日本なら、無造作に、「シールでよろしいですか?」と言われてしまいそうな少額のものを、丁寧に包装していただいて、逆に申し訳なくて恐縮してしまった私に、「気にしないで」と手をふる仕草をして下さり、「また、いつでも、韓国語を話しにいらっしゃい」と、優しく声をかけてくれて。最後、両手で、私の手を握ってくれて、笑顔で見送ってくれました。


ーーそれは心温まりますね!

shinomu:はい、今でもそのときのおばあちゃんの小さくて暖かい手の感触を思い出すことができます。思い出すだけで心が温かくなる、初めてのソウルひとり旅での大切な思い出でもあり、また現在まで続けている韓国旅の原点です。


Episode.2

No “No Japan”

 

ーーニュースでもよく目にする日韓の政治的問題を肌で感じることはありましたか?

shinomu:2019年の夏は、政治的な要素が絡み、韓国のあちこちで、いわゆる”NO JAPAN”運動が激しくなっていた時期でした。 私自身はあまり気にせず、ソウルへの旅を続けていましたが、例えば、ランチの時間帯でも、日本食の食堂はお客様に敬遠されてガラガラの風景とか、コンビニでは日本産ビールが全て撤去されていたりとか、そういう光景が目に入ることが増えていて、内心、やっぱり寂しい気持ちをぬぐえませんでした。そんなとき、お買いものの合間に、観光客がほとんどいない、地元の方ご用達の小さな地下食堂で食事をしたことがあります。明らかに外国人とわかる韓国語でお店に入ってきた私に、お店のオーナーさんも、お食事をしていたおじいさん集団も、興味津々でした。


ーー注目の的状態だと、なかなか落ち着けなかったんじゃないですか?笑

shinomu:常に刺さる視線を感じてはいましたね笑。そんな状況でも辛いタコの炒め物定食とビールをお願いして、おいしく食べていたのですが、お店のオーナーさんが私のところにきたと思ったら「好きなおかず、いくらでもおかわりを持ってきてあげるから、たくさん食べなさい」って、わざわざ声をかけてくれたんです!嬉しくなってお礼を言ったら「日本人だろう?」って聞かれたので、「はい」って素直にお答えしたら、「さあさあ、どれにする?何なら全部食べるかい?」みたいな感じで、ニコニコ声をかけてくれました!きっと、このやりとりを先客のおじいさん集団に見られているんだろうなぁと思いながら、そちらを見ると、ニコニコ笑顔のおじいさん全員と目が合いました笑。何だか嬉しくなって、私も手を振っちゃったりして、小さな即席交流会みたいでした!


ーー皆さん純粋に外国人に興味を持ってくれていただけだったんですね。

shinomu:はい、そうでした!オーナーさんは気前もよく、私がお願いしたおかずを山盛りで持ってきてくれました!そのとき、実はもう、おなかは一杯だったのですが、せっかくのご好意のおかずを、ビールと一緒にゆっくりいただきながら、心も、幸せな気持ちで一杯になりましたね!その後も、社長さんと少しお話しをしたりしながら、かなり長い時間、とても居心地良く、食堂でのひとときを過ごさせていただきました。


やはりニュースで報道されていることが全てではないんですよね。

shinomu:どれだけ、”NO JAPAN”の風が激しく吹いても、こうやって、日本人とわかっても親切に声をかけて下さる方がいて、それを笑顔で見守ってくれる韓国の方がいらっしゃること。こういう現場のリアルな温度感って、ニュースや報道では絶対に感じるとることのできないことだと思います。出会った人たちにそんな大事なことを教えてもらい、ソウルに来て良かったと心から思いました。

 

Episode.3

魔法の紙

 

ーー韓国の旅ではいい出会いがたくさんあったんですね!

shinomu:本当にそう思います!あるタクシー運転手の方との出会いも印象に残っています。韓国のタクシー運転手さんは結構人懐っこい方が多いのですが、ある時、60代くらいの運転手さんに、このあたりで一番うまい餅屋で買ったというきなこ餅と携帯電話番号を書いたメモをいただき、「今日から、オレがアンタのオッパになってあげるからさ!」と言われちゃいました!


ーー”オッパ”とは何ですか?愛人みたいな意味ですか笑?

shinomu:いえ、違います笑。韓国では、親しい年上の男性やお付き合いしている彼氏のことを「お兄さん」の意味を込めて「オッパ」と呼びます。正直、タクシーの運転手さんは、私が「お兄さん」と呼んでいい年齢なのかなぁとも思ったのですが、「次に韓国に来たら、必ず電話して!」とか、「オレの仕事が終わったあと、待ち合わせて、一緒に酒を飲もう!」とか、いろいろ気さくに話しかけてくれたので、運転手さんの熱烈リクエストを聞いてあげて「オッパー」と呼んであげたら、満面の笑みで、とても嬉しそうにしてくれました。


ーーそれはきっと嬉しかったでしょうね笑。

shinomu:次にソウルに来たら必ず電話するように、と念を押されてタクシーを降りたのですが、残念ながら電話したことは一度もありません笑。ただ、電話番号のメモは、故か捨てられずに、今でもお財布に入ったままです。多分、それを見る度に、運転手さんの人なつっこさや温かさをダイレクトに思い出して、私を笑顔にしてくれる魔法の紙のようなものだからだと思います!ソウルでは女性ひとり旅だと、食堂でも、タクシーでも、本当にたくさんの方に親切にしていただけました。もちろん、どんなに親切にしていただいても、海外での女性ひとり旅である以上、自分の中で、引くべき線をしっかり引くことが必要だとは思います。でも、思い切ってひとりで旅をして、色々なシーンで生まれるコミュニケーションに飛び込んでみることで、何というか”生まれ変わる感”すら抱くこともあります!一人旅ではなかなか日本では得難い、貴重な経験をすることができているなぁと実感しています。



旅人プロフィール

shinomu

 会社員をしながら韓国トラベルライター。大人世代の女子向けに、「食べる・買う」だけではない、ソウルの街を楽しみ、そのパワーを感じる旅の魅力を伝えたくて、情報を発信中。

 Blog

 

 

 

私にとって旅とは

“自分を取り戻し、心と体にパワーをチャージするための魔法”

 

海を越えて、ひとり旅に出ることで、日本で暮らす上での責任や義務、日々の様々なことを忘れて、一番ニュートラルな「素」の自分を取り戻すことができる気がします。ひとり旅での旅先は、誰にも必要とされない、「名無しの権兵衛」でいられる場所。だからこそ、誰にも気を使わず、五感の全てを自分のために動かして、見たいものを見て、感じたいことを感じる・・という、普段はできない心の贅沢が叶います。そして、時に、思いもよらないハプニングもあれば、人生の宝となる素敵な出会いもあり、旅を重ねれば重ねるほど、自分の人生が豊かになることを実感できるのも、大きな魅力!自由に、起きること全てを楽しみながら、頭のてっぺんから爪の先まで(笑)、たっぷり街のパワーを充電して、リフレッシュ!私にとって旅とは、自分を取り戻し、心と体にパワーをチャージするための、大切な魔法です。

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