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【旅ブログ】モロッコ|watada

【旅ブログ】モロッコ|watada

【旅ブログ】モロッコ|watada 2014.07

旅の動機

 

ヨーロッパをバックパックで横断していた際に、スペインのマラガという街のカフェで、次どこ行こうかなーと、地球の歩き方を見ていたら、横に座っていたスペイン人の男の子が、「スペインの南端からアフリカのモロッコに船が出てるよ」と教えてくれました。すぐさま南端のアルヘシラスにバスで向かい、迷いながら船のチケットをゲットしモロッコへ向かうことに。

Episode.1

心奪われる青い街・シャウエン

 

ーーモロッコの第一印象はいかがでしたか?

watada:まず、入国の時からたくさんの初体験がありました!船での入国はモロッコが初めてだったのですが、船の中でパスポートに入国スタンプを押してもらっただけで、「おー!」って感動しました笑。その入国スタンプなのですが、それまでいたスペインの入国スタンプの後に押してくれるのかなと思っていたのですが、なぜかパスポートの最後のページから押されたんです。「え、なんで??」と思っていると、隣にいたモロッコ人が、「モロッコは、字を右から左に書いていくんだよ。だから、スタンプを押すときも、右からスタートなんだよ。」と、教えてくれて、ここでもまた、へーっ!と驚きました笑。

ーー入国から感動だらけですね!笑
watada:結構なんでも感動しちゃいます笑。無事モロッコに着いた私は、少しの間タンジェという街で楽しんでいたのですが、そこで出会った現地の女の子が、「全部青の街があるよ」と教えてくれたので、バスですぐにその街に向かうことにしました。全部青の街と聞いた時からずっとワクワクしていたのですが、実際に着いてみると、言葉通り、家も、街も、道も全て青!感動しながら歩いていると、ちょうど家から出てきた男性が「何してんの?」と、声をかけてきてくれたので、「全部青なんだねー!」と言うと、「家の中も青だよ。おいで!」と招待してくれました。せっかくなのでと家の中も見せてもらうと家のなかも全部青だったんです!もう、すごい! 街の人皆の青い街を維持したいという想いが、心まで伝わりましたね!

ーー現地の方の家の中まで見れるなんて貴重な体験でしたね!
watada:親切なその方には、ご飯までごちそうになりました。街も人も本当に素敵な忘れられない場所となりました。また、山の頂上から見る、夜の青の世界は各家からのライトが、重なり合い、とても美しく絶景です!実際に行ってたくさんの人に見て欲しいです!

Episode.2

自分の心と体を近づける

 

ーー旅の時は結構話しかけられるんですか?

watada:そうですね!私は現地の民族衣装を着て旅をすることが多いので、結構話しかけてもらえます!おすすめですよ!例えて言うなら、外国人が着物で日本を観光してる感じですかね笑。モロッコの民族衣装は、ジュラバという衣装なんですが、現地の市場に行くとびっくりするくらい安く買えました!


ーーいくらくらいですか?

watada:日本円で300円前後です。もちろんピンキリありますが、観光地でなくローカルの市場で探すと安く手に入れられると思います!安く手に入れたジュラバを着て街を歩いていると、多くの人に「かわいいね!」と声をかけられました。やっぱり、現地の人からすると自分たちの文化を受け入れてくれていることが嬉しいんだと思います。私も、日本で着物をきている外国の方を見るとなんか親近感が湧いて話しかけたくなっちゃいますもん!笑


ーー本当にそうですよね!民族衣装を着るのは現地の人と繋がるいいきっかけになりますね。

watada:私も服装から現地の人に近づいて、話すことでさらに心も近づける。そうすることで、その国のことをもっと知ることが出来るんです。世界中の絶景を見るのも素敵だと思うけど、私は現地の人を心から知ることで旅を楽しみたいと思っています!


ーーいろんな人との出会ってそうですね!

watada: はい!一番印象に残っているのがサハラ砂漠を、ジュラバを着て、ラクダに乗って旅をしたことです。たまたま現地で知り合ったモロッコ人の方にサハラ砂漠に行きたい事を話すとシャモリエ(ラクダ引き)のハミッド君を紹介してくれました。ハミッド君プロデュースの個人ツアーです笑。50度を超える暑さと、サソリの多さにビクビクしながら、サハラ砂漠での生活を楽しみました!夜、彼と一緒に、雄大な砂漠に寝転がって見あげた星空は、今まで見たこともないくらい綺麗な夜空で本当に感動しました!


ーー羨ましい!食事はどうされたんですか?

watada: 砂漠では水が乏しいので、野菜から出る 水分 で煮たタジン鍋を彼が作ってくれました!絶品でした笑


ーー素敵な出会いと最高の料理に巡り会えたんですね!

watada:はい、ハミッド君との交流は続いていて、去年実は日本人の方と結婚して、日本に来たので大阪で会いました笑


ーー旅での偶然の出会いから、今でも繋がる関係があるって素敵ですね!

Episode.3

イスラム教の厳しさを肌で体験

 

ーーモロッコはイスラム教の国ですよね?旅をしながら感じることもありましたか?

watada:今までいくつかのイスラム国を回ってきましたが、厳しい国もあれば、そんなに厳しくない国もあるなと思いました。モロッコは、男女のことに関しては結構厳しかったです!女性は肌を見せてはダメだったし、髪の毛を隠す布であるヒジャブを巻いてる女性が多く、公共の場で、ハレンチな事はもちろんダメです。カップルが手を繋いでるのを、あんまり見なかったですし、手を繋いで歩いているカップルは、大体が真ん中に子供を挟んでいる夫婦でしたね。女の人は基本的に家にいることが多いみたいで街は男の人で溢れていました。


ーー日本では考えられないですもんね。

watada:そんなモロッコで、声をかけてきた大学生達と仲良くなり街のいろんな場所に連れていってもらったのですが、ある日みんなが、何かしら用事があり、私とハムザくんという学生だけで、映画に行った時に事件はおこりました!映画がアラビア語で全く分からない私にハムザくんが英語で耳元で訳してくれていたのですが、突然ハムザくんが誰かに連れて行かれてしまったんです。


ーーそれは驚きますね。

watada:「えっ?」と思った瞬間、私の横に知らない男が座ってきて「警察だ! 今ここで、何をしていた?」と、すごい剣幕で怒鳴られました。「映画を見てただけです。」と説明したのですが、「嘘つけ!いやらしいことをしていたんだろ?わかってるんだぞ。外国人だからといって、イスラムの世界で許されると思うなよ!」と、罰金を要求されました。


ーー映画館でも警察が見張っているんですか。

watada:別の日も、夜の公園でハムザくんとベンチで座って話していると、突然男がやってきて、「キスしてたんじゃないだろうな?公共の場所で、そうゆう行為は、イスラムでは許されないぞ。お前ら結婚してたら、許すが、どうなんだ?答えろ!」と、またしても私服警察に連行されることになりました。その後も何度か注意されることがあったのですが、日本ではなかなか経験することのできない出来事でしたね!


ーーでも、その国の文化、慣習を肌で感じるって貴重な経験ですね!

watada:はい!何度捕まっても、また行きたくなる不思議な魅力が旅先にはあります笑。


旅人プロフィール

watada

 「1年を半年働き、半年旅に出る」を繰り返し14年。 旅した国は、80ヶ国以上。刺激だけが、私の生きる力!男より、旅! 結婚より、旅!未知の世界に入れば、入るほど好奇心は止まらない。と、大それたことを言いましたが、14年前は、普通に難波高島屋の一階、ジュエリー売り場で働いておりました笑。仕事を辞めて、初めてのバックパッカーひとり旅で日本とは、全く違う世界を実際に自分の目で見てしまったことで旅にハマる。日本にいる時は、仕事漬けで、エステ、美容院、ネイルとも14年間遠ざかっています。それくらい旅が好きです!

 

私にとって旅とは

“生きる源と、世界の人との出会い”

 

次の旅への楽しみとお金を貯めるために、キツくて辞めたくなるような仕事でも頑張れます。旅で出会った人達と、Facebookでずっとつながっている喜び、その友達を思い出すだけで、その時の旅が思い出されて、また嬉しくなるんです。

そして!女1人バックパッカーは、危険な事も、困った事も盛りだくさん。強くなれます笑。

私は前もって、行き先をネットで調べすぎないように心がけて旅をしてきました。初めて見る景色こそが、その国の私の印象になります。

そして、宿探しや、行きたい場所は、現地の人に聞く!みんな優しいから、聞いたら親切におしえてくれます。しかし、優しすぎて、親切だからこそ「本当について行って大丈夫だろうか。なぜこんなに優しいんだ。下心があるのではないか。」と、不安にもなるんです。

50%信じて、50%怪しむの真ん中で旅をしています笑。でも、疑っててもはじまらないし、そんなつまらない旅ならしない方がマシだと思い、信じることにしています。

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