【旅ブログ】中国|ラマ・ジーのf
旅の動機
子どもができる前に世界中を旅したかったからです。特に中国はNHKが撮影した「シルクロード」に影響され敦煌など仏跡めぐりをしたかった…
Episode.1
ホテルトラブル(西安)
ーー昭和時代の中国って、今とは全く違う街並みですよね。
f:はい、西安は人口400万人もいるにもかかわらず駅前などは全然整備されておらず、とてもごちゃごちゃしておりました。とりあえず、ホテルに向かうためにタクシーに乗り込んだのですが、料金を聞くと大した距離でもないので15元と言われたので、すぐに車を降りバスを探すことにしました。
ーーその当時、外国人に対しては言い値が当たり前だったんでしょうね。人民元レートも当時は1元=約64円と高かったんですね!(2021年時点1元=約16円)
f:日本に比べれば、15元って高いわけではないですが、明らかに私たちを騙そうとしていたことが許せませんでした。タクシーを降りてバスを探そうとしたのですが、なかなか見つからずどうしようか悩んでいると、自転車の後ろにリアカーをつけたおじさんが近づいてきて、5元でホテルまで連れいくと言ってきました。それを4元に負けさせ乗ることにしました。
ーーリアカーって人が乗ってもいいんですね笑。
f:当時は大丈夫みたいでしたね。もともと載せていた荷物が重かったみたいで、結構大変そうだったのですが、なんとかホテルまで連れて行ってもらいました。ホテルには日本語を話すスタッフの方がいたのですが、私と夫の2人で52元ととても高く、預けたパスポートを従業員のスタッフたちが面白がって見ていたことに怒りがこみ上げてきて、パスポートをひったくるように取ってホテルを後にしました。しかし、その後もなかなか良いホテルが見つからず、お腹もペコペコになり、結局夜中11時ごろにやっと滞在先を決めることができました。
ーー初日から大変でしたね。やっと休めたわけですね?
f:ただそのホテルも建設途中で、セメントが乾いていないところがあったり、夜なのに作業音が響いていたり、お湯も出ないし、日本語や英語も通じないホテルだったので、正直あまり休めませんでした。挙げ句の果てには、やっと眠りについたのに、トイレからの物音で目が覚め、見ると従業員がせっせと水をタオルで拭き取っていました。工事中だったため水漏れしたみたいでした。本当に大変な1日になりましたが、今思えばいい笑い話です笑。
Episode.2
列車での出会い(ウルムチ)
ーー中国では素敵な出会いなどもありましたか。
f:ウルムチという場所に列車に乗って向かった時だったのですが、隣に座った中国人医師の方がとても親切にしてくれました。それまで、明らかに3人がけの席に2人で座っているのに、声をかけても席を空けてくれなかったりと少し冷たい態度を取られていたため、その医師の方の親切はとても嬉しかったです。
ーー必ず親切にしてくれる人と出会いますよね!
f:その方は、私たちがまだ夕飯を食べてないことを知ると、インスタントラーメンやパンを食べさせてくれたり、風邪薬をわんさかくれたりととても気を使ってくれました。その後、ウルムチについた後もたまたま宿泊先のホテルで再会し、嬉しくなって騒いでしまい、中国人たちの野次馬を作ってしまったことを今でも覚えています笑。
ーー中国人が集まってきてしまうくらい騒いだのは、相当喜ばれたのですね笑。
f:ウルムチの町でも、市場を見て回ったり、人懐っこい現地の女の子とたち写真を撮ったりと、とても楽しかったです。きっと、ウルムチに向かう列車の中で出会ったあの中国人医師の方が、私たちのウルムチでの旅をより楽しいものにしてくれたのだと思います。
ーーわかります!そこで出会った人でその場所に対して抱く印象は大きく変わりますもんね。本当に素敵な出会いでしたね!
Episode.3
中国最大都市でおのぼり気分(上海)
ーー今では大都市の上海も昔は全然違う街だったのでしょうか。
f:もちろん現在とは大きく違うと思いますが、ただ、その当時も中国旅行では最大の都市だったため、おのぼりさん気分で訪れたことを覚えています。ホテルは1人7元のドミトリーに決めたのですが、洋館造りで租界時代を偲ばせる素敵な建物でした。街をうろうろ散策した後、上海風呂垢落としへ行くことにしました。
ーー垢すりができる銭湯みたいなところですよね?どうでしたか?
f:最高の気分でした。中国各地を周って溜めてきた垢が一気に洗い流された感じで、ちょっと荒かったですが、マッサージと爪掃除もしてもらい、とても気持ちがよかったです。そんな極楽気分のまま、街をバスと徒歩で散策していたのですが、人民路という場所で降りて、美味しそうな食堂に入り、2角で炊き込みご飯とスープを食べました。すごく安いのにとても美味しかったです!贅沢をしたわけではないけど、今まで周ってきた中国の街とは明らかに違う上海を満喫することができました!
旅人プロフィール
ラマ・ジーのf
およそ35年前つれあいと2人でアジア、ヨーロッパを約1年半貧乏旅行しました。それまで勤めていた学校や新聞社をやめてからの大決心でした。職業柄主に仏跡を中心に周りました。今は帰ったお寺に住んで住職を補佐しています。浄土宗寺庭婦人。
私にとって旅とは
“新しいこと、新しい人に会うための手段”
いいこと悪いこと含めガイドブックに書いてあること以上の経験ができます。そして成長し戻った日常が新鮮になります。